ロスジェネ世代の下剋上

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「英語は幼児期からはじめるべき?」の結論

問答無用のグローバル化が進む中、子供の早期英語教育に頭を悩ませている人も少なくないと思います。

 

2020年度から小学校3・4年生から「英語活動」、小学校5・6年生からは「英語」が教科となり成績もつきます。英語が使えることと年収が高いことは相関関係があると言われていますし、大手企業への就職や役職昇進にTOEIC等の成績を条件付けするところもあります。

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これからの時代を生き抜くために、子供には英語を使えるようになってほしい。

でも、いつから始めるのが正解なのか。。

言語を学ぶのだから、はやり幼児期から始めた方がいいのか。

いや、日本人なのだから、まずは母国語でじっくり育てた方がいいのか。

 

悩みますよね。自分もそうでした。

 

自分の子の場合は、いろいろ検討しましたが、幼児英会話に通う時間は無い、有名なディズニーの英語教材は高い、そしてもともと早期英語教育が正しいのか自信がなかったので、最初は比較的安価であまりガツガツしなくて楽しく英語が学べたらと「こどもチャレンジイングリッシュ」を始めました。

 

しまじろうのDVDや英語の音声が出るタッチペンなので、楽しく英語遊びをするという感じでした。まあ、最初は物珍しさからよくDVDを見て、副教材で学習していましたが、やっぱり飽きちゃいますね。。一年で解約となりました;;

 

その後、悩みながらも特になにもやっていなかったのですが、「子ども英語にどう向き合うか」(著:鳥飼玖美子 NHK出版新書)を読んで我が家の子供の早期英語教育について方針を定めました。

 著者である鳥飼玖美子さんは、同時通訳者として超有名な方で、若かりし頃、あのアポロ11号が月面着陸した時、日本に流れたテレビ中継で、実際同時通訳を行っていた御人なのです☆彡

その他、2009年から2018年までNHK「ニュースで英会話」、その後NHK「世界へ発信SNS英語術」の講師を務め、また大学でも教鞭を執っており、英語教育にも造詣の深い方です。

 

本の中で、発達心理学で有名な内田伸子さんが、中学入学前の英語学習について、中学入学後の英語習得にどのように影響を与えるか調査したことを紹介しています。

 

中学校に新たに入学した1年生について、

「幼児期等に英会話スクールに通った生徒及び帰国子女の英語既修者グループ」

「幼児期等に英語の勉強をしていない英語未修者グループ」

に分けて、中学1年生の終わり頃に、同じ英語のテストを実施し、比較したそうです。

 

 

すると、結果は。。。。

 

 

ナント、2つのグループに有意な差はなかったという結果でした。

 

う~ん、うちの近所のショッピングモールにも0歳からの英会話教室があって、休みの日にでもなれば、たくさんその教室のスクールバックを持っている親子を目にするのですが、ちょっと厳しい結果ですね。

 

確かに英語の発音については、幼児期から始めた方が容易に身に付けることができ、しっかりと学習を続ければ、ネイティブスピーカーのように話すことができるかもしれません。ただ、他のことを犠牲にしてまで追い求めるべきことなのかと問いかけます。

 

また、ある英語教師の話として、その教師が病院で入院した時、近くに児童英語教室があり、そころから泣きながら英単語を何度も何度も言わされている子供の声が聞こえてきて、病気の治療どころか、逆に胸が痛くなってしまったというエピソードも紹介されています。

 

鳥飼さんは、「日本語で童謡を歌い絵本を読んでもらい母語の世界を作り上げているべき年齢の子どもに、そこまで英語を強いるのか」と暗澹たる気持ちになったそうです。

 

また、作家丸山才一さんは、以前、「考えるための道具としての日本語」という文章を発表し、言語を「思考のための道具」と「伝達のための道具」とに分け、「思考のための道具」としての日本語がおろそかにされているのではなかいと危惧していました。

 

母国語である日本語。その日本語での思考能力が疎かになってしまうと、結局、伝達のために英語を話しても、中身の薄いものになってしまいます。日本語で論理的説明がしっかりできない人が、英語で論理的説明ができるはずがありません。

 

日本で暮らしている以上、見聞きする言葉は圧倒的に日本であり、それに伴い思考も「日本語」で行います。そんな大切な知的能力である言語については、英語より、やはり日本語を幼児期からじっくり学習していく方がよいのではないか。日本語がある程度固まってから、またしっかりと英語を学習すれば十分ではないかということで、我が家では早期の英語教育はやめ、小学校の授業をペースメーカーくらいにして、ゆっくりとやっていくことにしました。

 

(英語圏で暮らし、英語で思考し、英語を使って生活をめざしている人は別です)

 

★鳥飼先生と2chひろゆきさんの対談です★^^